SEMINAR INTERVIEW

ゼミナール
インタビュー

准教授/小林 幹

KOBAYASHI SEMINAR

小林幹
ゼミナール

准教授/小林 幹

INTERVIEWEES’ PROFILES

※所属・学年は、
インタビュー時のものです。

  • 室岡 和樹 さん

    室岡 和樹 さん

    経済学科
    経済学コース3年
    東京都立田無高等学校出身

  • 山田 航大 さん

    山田 航大 さん

    経済学科
    経済学コース3年
    千葉県立柏中央高等学校出身

Q1

小林幹ゼミナールでの研究テーマを教えて下さい。

室岡さん

室岡さん

ゼミ全体では、データ分析をテーマとして研究しています。ゼミ初年度の2年次では、全体で、Pythonなどのプログラミング言語を含む、データ分析の手法の基礎を学びます。3年次になると、それぞれのグループに分かれて、2年次に学んだデータ分析の手法を活かして、各グループが興味を持ったテーマについて、ゼミナール大会での発表に向けて、論文を作成します。

山田さん

山田さん

僕たちのグループは、機械学習を用いて、性格に関するアンケートへの回答結果から、その人の血液型を当てることができるか、という研究テーマでゼミナール大会での発表をしたのですが、他には、睡眠時間が成績に与える影響について、やはりデータ分析の手法を用いて研究したグループもあり、とても興味深いと感じました。

立正大学経済学部では、ゼミナールに所属する3年生のグループが、それぞれが興味を持った研究テーマについて、論文を作成・発表する「ゼミナール大会」が開催されており、ほとんどすべてのゼミナールが参加します。

ゼミナールでの様子

ゼミナールでの様子

Q2

小林幹ゼミナールに入ろうとしたきっかけを教えて下さい。

室岡さん

室岡さん

1年生のときに、同じ授業を受けていて仲良くなった先輩が3人いたのですが、その3人が全員、小林幹ゼミに所属していて、先生の面倒見がいいという理由で、入ゼミを強く勧められた、というのが1つ目の理由です。2つ目の理由は、将来、IT系の企業に就職して自分の価値を高めたいと考えており、小林幹ゼミでは、幅広くプログラミングが学べると聞き、自分の将来の夢に直結すると思ったからです。

山田さん

山田さん

少し自分で勉強していた機械学習に関連した研究をしたいと考えており、機械学習と経済学が両方学べる唯一のゼミが小林幹ゼミでした。

インタビューに答える室岡和樹さん

インタビューに答える室岡和樹さん

Q3

小林幹先生はどんな先生ですか?

室岡さん

室岡さん

先生は、ゼミでは学生の自主性をとても重んじていて、もちろんデータ分析の手法についての基本的なことは指導して下さるのですが、学生に何かテーマを与えて研究させることは一切せず、あくまでも、自分たちから能動的に研究・分析してみたいことに対して、助言などでサポートしてくれます。もちろん、研究・分析してみたいことが見つからなかったり、研究・分析の方向性がなかなかまとまらないグループもあるのですが、そんなときには、すぐにそのグループのところまで行って、一緒に研究テーマを探してあげたり、研究・分析の方向性についての話し合いがまとまるよう、助言したりと、先生の視野の広さにはいつも驚かされています。

山田さん

山田さん

僕はやりたい研究テーマが明確にあったのですが、それに対して、先生は的確な助言を下さり、研究を進める上でとても助かりました。

室岡さん

室岡さん

先生は飲み会などのイベントでは、学生と友達のように接してくれます。ゼミには、よく喋る人や物静か人など、さまざまな学生が所属しているのですが、それぞれの個性を尊重する先生の人柄もあって、どんな人でも、輪から外れることなく、適度な距離感で交流していて、とても居心地がいいと感じています。

Q4

ゼミナール大会で発表した論文の概要を教えて下さい。

山田さん

山田さん

「あなたは散らかっていたらすぐに片付けますか?」など、いくつかの性格に関する質問への回答から、その人の血液型をどれだけ高い精度で予測できるか、というテーマで研究発表を行いました。性格に関する質問への回答と血液型との関連を約200件、いくつかのモデルを使ってコンピュータに学習させ、そこから今度は新たに行った性格についてのアンケートへの回答のみから、その人の血液型を予測させました。学習に使ったいくつかのモデルのうち、最も高い精度では、80%弱の人の血液型を、性格に関するアンケート回答から正しく予測することができました。
もちろん、この結果は血液型が性格に影響を与えていることを示唆するものではありませんが、世の中には、「この血液型の人はこの性格」という共通認識があり、多くの場合、それぞれの血液型を持つ人は、世の中の共通認識となっている、その血液型を持っている人の性格を、自分の性格だと考えている、という事実の証拠とはなっているのではないかと考えています。

ゼミナール大会での発表の様子

ゼミナール大会での発表の様子

Q5

最後に、小林幹ゼミナールに入ってよかった!という点を教えて下さい。

室岡さん

室岡さん

僕にとっては、目標としていたIT企業に就職できたことがやはり一番大きいです。小林幹ゼミでプログラミングを学んだことで、ITパスポートという資格試験にも合格しましたし、何よりも一生懸命に取り組んだ機械学習によって血液型を予測する論文の成果は、IT企業への就職活動では大きなアピールポイントになりました。また、小林幹ゼミでは、先生や先輩方とお話しさせていただく機会が多く、そこでの就活についてのアドバイスもとても有益でした。

山田さん

山田さん

僕はゼミナール大会用にグループで作成した血液型の論文の他に、「外部環境が成績にどのような影響を与えるか?」についてデータ分析した論文を執筆したのですが、その論文について小林幹先生に相談したところ、学会発表を勧められ、学会発表に向けて、いろいろとサポートしてくれました。また、僕と小林幹先生と、もう1人の先生との共著論文についても、僕が今度、学会でポスター発表させてもらう予定です。このように、小林幹先生には研究面でたくさんサポートしていただき、小林幹先生のゼミに入って、本当によかったと思っています。

インタビューに答える山田航大さん

インタビューに答える山田航大さん