MESSAGE
研究所長メッセージ
研究所長 宮川 幸三
経済研究所の活動
立正大学経済研究所は、もともと経済学およびその周辺諸科学の研究を推進することを目的として1949年に設立されました。その後1990年代半ば以降は、狭い意味での経済学分野を越えて、環境・情報・言語・文化等を含む幅広い分野の研究活動を包括的に支援する組織となりました。これは、多様化し複雑化する現代社会の諸相と諸課題を、できるだけ広い学際的視野から総合的、立体的に解明することの必要性が増したことによるものです。
本研究所の主な活動としては、① 研究員の個人研究および共同研究の助成、② 研究員や外部研究者がそれぞれの研究課題について報告し討論する月例研究会の開催、③ 学内外の専門家による公開講座の開催、④ 研究叢書の定期的刊行、などが挙げられます。
こうした活動のなかでもとりわけ重要なのは、1969年以来継続している『立正大学経済研究所叢書』の刊行です。この叢書は、研究員のその時々の研究成果を刊行するものです。これまで刊行されてきた研究叢書のタイトルを一覧すれば、時代的には中世から現代にいたるまで、地理的広がりでは日本を含むアジアに加え、ヨーロッパ、アメリカをカバーし、また分野的には、経済学の理論・方法論だけでなく、産業、農業、金融、財政、労働、地球環境、言語など、広範な分野を包摂する研究成果が集成されています。今後も良質な研究成果を継続的に公刊していくことが、本研究所の重要な役割であると考えています。
立正大学経済研究所は、これからも研究員の様々な研究成果を広く発信することにより、経済社会の発展と諸課題の解決に寄与する研究所となるよう活動を続けてまいります。