経済学部シラバス
2023年度(令和5年度)
Syllabus
地誌学概論A
履修年度 | 2023 |
---|---|
講義コード | 15C0100101 |
科目名 | 地誌学概論A |
開講期 | 1期 |
担当者氏名 | 竹村 一男 |
履修年次 | 2年生 |
単位数 | 2 |
校舎 | 品川キャンパス |
授業形態 | 講義 |
授業の目的 | 地理学は地域の特性「地域性」を探求する学問であり,その帰結となり中心となる分野が地誌学である。人文地理学は人文事象,自然地理学は自然事象を考察対象とするが,地誌学はその両系統地理学を綜合して「地域性」を探求し「地域」を描写する。どの「地域」にも「地域性」はあり,その魅力を発信する事が出来るのも地誌学である。本講座は知識習得に加え,「地域」を的確に分析する地域観察・地誌作成力を養うことを目的とする。 |
到達目標 | ● 「地誌学」を理解し,高等学校や中学校の教壇において,「地理」の授業を行い,居住地域から諸外国まで的確に紹介できる。生徒の疑問点などに対応できる。 ● 「地域」の人文・自然環境や,時事的な諸問題について,地誌学的視点から説明できる。 ● 「地域」を観るうえでの基本的な地図判読や,資料分析が出来る。 |
授業外学修内容・授業外学修時間数 | 授業の復習や,レポート作成を加えて計60時間以上の学修を行う。 |
授業計画 | 【第1回】地誌学とは(地誌学と系統地理,地誌学の分類) 【第2回】地誌学における地図と統計資料(地形図や主題図,GIS資料,数値統計の分析) 【第3回】グローバル地誌(アメリカ合衆国の事例) 【第4回】都市の地誌(ボストンとシアトルの事例) 【第5回】南アメリカの地誌 【第6回】ヨーロッパの地誌 【第7回】ロシア・中央アジアの地誌 【第8回】アフリカの地誌 【第9回】西アジアの地誌 【第10回】南アジアの地誌 【第11回】東アジアの地誌 【第12回】東南アジアの地誌 【第13回】オセアニアの地誌 【第14回】江戸・東京の地誌 【第15回】動態地誌(岡谷・諏訪地域の産業誌,田中啓爾の地誌学) |
成績評価の方法 | 期末試験(50%),レポート(30%),授業への取り組(20%)で総合評価を行う。 |
フィードバックの内容 | |
教科書 | |
指定図書 | 『データブック オブ・ザ・ワールド2023 ――世界各国要覧と最新統計』二宮書店編集部 二宮書店 2022年 |
参考書 | 『世界地誌シリーズ』矢ケ崎典隆他 朝倉書店 2011年~ 『世界地名大事典 北アメリカ 1・2』正井泰夫・竹村一男他 朝倉書店 2014年 『アメリカとカナダの風土』正井泰夫 二宮書店 1996年 『グローバル世界地誌 ――大西洋圏と太平洋圏』正井泰夫 二宮書店 1991年 『アフリカ ―資本主義最後のフロンティア』「NHKスペシャル」取材班 新潮新書 2011年 『江戸・東京の地図と景観』正井泰夫 古今書院 2000年 『東京の自然史』貝塚爽平 講談社 2011年 『第四地理学論文集』田中啓爾 田中先生謝恩記念会 1975年 『日本地誌 全21巻』日本地誌研究所 二宮書店 1968~80年 |
教員からのお知らせ | レポート作成をWikipedia丸写しのような安直な原稿で行った場合は,不可か再提出とします。 |
オフィスアワー | 本授業に関する質問や相談は,授業終了後に,次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。 |
アクティブ・ラーニングの内容 | 講師の健康状態が回復した場合は,有志で参加自由の都内巡検を行います。 |
その他 |