経済学部シラバス
2023年度(令和5年度)

Syllabus

銀行論2

履修年度 2023
講義コード 11C3116101
科目名 銀行論2
開講期 2期
担当者氏名 畠山 久志
履修年次 3年生
単位数 2
校舎 品川キャンパス
授業形態 講義
授業の目的 わが国は、アメリカの金融制度を移入し続けている。そこで、まずアメリカの金融・銀行制度を説明する。次にわが国の金融制度に係る基本法である銀行法、金融商品取引法などの業法を解説する。証券化の中で、銀行と証券会社の金融商品を巡ったデマケ―ションがあり、直接金融と間接金融の差異を深耕する。これらの金融機関に対する公的規制と救済制度を検証し、暗号資産、中央銀行デジタル通貨など最近の動きを取上げる。
到達目標 現代の銀行業に係る法的規制が理解できる。また、グローバル化・IT化による金融環境の変化に対応する法的規制の見直し、及び証券化の中における金融商品のデマケ―ションと銀行と証券会社による開示規制、行為規制等の相違を把握できる。さらに金融監督の役割、救済策、新しい金融商品について説明できる。
授業外学修内容・授業外学修時間数 授業1コマについて、2時間の予習と2時間の復習(計4時間)を行う必要がある。授業は15回なので、全体で60時間以上の授業外学修を行うことが求められる。授業外学修で取り組むべき課題や参考文献等については、適宜指示する。
授業計画 第1回 アメリカの銀行制度とわが国銀行の歴史

第2回 アメリカの銀行制度1(2元制 銀行法) 

第3回 アメリカの銀行制度2(FRS.投資銀行)

第4回 アメリカの証券諸法(グラス・スティガル法 金融商品取引法)

第5回 アメリカの金融イベント(エンロン事件、リーマンショック)

第6回 イスラム金融 マイクロファイナンス

第7回 デリバティブ取引1

第8回 デリバティブ取引2 

第9回 金融機関のディスクロージャー

第10回 ディスクロージャーと監査制度

第11回 新しい金融取引FX  

第12回 ソフトローとハードロー

第13回 暗号資産(BITCOIN )と信託制度

第14回 中央銀行デジタル通貨(CBDC)

第15回 金融ADR
成績評価の方法 基本的に期末試験(レポート)の成績に基づいて評価する(80%)。加えて、授業への取り組み姿勢(質問、意見など)を考慮する(20%)。
フィードバックの内容 授業内容の確認、意見、疑問について、適宜授業で解説します。
教科書 『アメリカ銀行法』川口恭弘 弘文堂 2020
『アメリカ証券取引法』黒沼悦郎 弘文堂 2006
指定図書 『仮想通貨法の仕組みと実務』畠山久志 日本加除出版 2018
『銀行法精義』小山嘉昭 キンザイ 2018
『デジタル化社会における新しい財産的価値と信託』畠山久志 商事法務 2022
『金融商品取引法』畠山久志 地域金融研究所 2014
参考書
教員からのお知らせ 授業は、PDFスライドを使い、進めます。スライドはポータルサイトに掲示します。
オフィスアワー 本授業に関する質問・相談は、各授業の終わりに教室で受け付けます。
アクティブ・ラーニングの内容 金融に関する情報は沢山あります。関心のあった事項をまとめ、授業で確認してください。
その他