経済学部シラバス
2020年度(令和2年度)

Syllabus

グローバル産業論1

履修年度 2020
講義コード 11C0117901
科目名 グローバル産業論1
開講期 1期
担当者氏名 芹田 浩司
履修年次 2年生
単位数 2
校舎 品川キャンパス
授業形態 講義
授業の目的  近年、世界的な潮流となっている経済グローバル化の流れを受け、産業やそのなかで活動する (多国籍)企業戦略のあり方は大きく変化してきている。一般に、個々の産業(主に製造業)内における企業の活動は、研究・開発(R&D) から設計(デザイン)、部品(中間財)の製造あるいは調達、部品(中間財)の組み立て、販売、アフターサービスまでの一連の活動から構成され、これらは所謂、「バリュー・チェーン (value chain)」とも呼ばれるが、こうした一連の諸活動、言い換えれば、バリュー・チェーンの各プロセスは今日、一国内や一地域内で完結することなく、これらバリュー・チェーンを主導する企業にとっての利益最大化ないし生産・販売(アフターサービス含む)の最適化の観点から、地理的に分割され、グローバルに配置・展開されるというパターンが一般的になってきている。このようなバリュー・チェーンの国際的な (グローバルな)配置・展開は何故、いかにして、生じるようになったのか? またこれによる地域社会への影響、より具体的にいえば、(それぞれのプロセスを担う)個々の地域やそこに暮らす人々(労働者)への経済・社会的影響はいかなるものであろうか?
 本授業は、このような問題関心を背景に、伝統的な経済学の枠組みでは捉えにくくなっている現代における産業のあり方や諸問題等に関し、理論面での理解を深めるとともに、個々の主要な産業の事例を基に、実態(実証)的な側面についても詳しく押さえることを主な目的とする。後期の「グローバル産業論2」に比し、この「グローバル産業論1」では、本授業テーマについてのより一般的・理論的な問題を中心に扱う予定である。
到達目標  製造業分野をはじめとする現代産業のあり方や諸問題、またその産業内で活動する企業の戦略等ついて詳しく学ぶことを通じて、理論(分析枠組)面での新たな理解や、世界の産業(経済)についての知見を深めることができるとともに、社会人になってからも役に立つビジネス等に関する知識を得ることができる。
授業外学修内容・授業外学修時間数  テキスト(配布プリント)については毎回復習してくること(分からない用語や概念等についてはそのままにせず、自分でも積極的に調べること)。また企業・産業面を中心に新聞にも目を通してくること。なお、授業外学修時間については60時間以上とする。
授業計画 【第1回】 授業ガイダンス等

【第2回】~【第10回】 一般的・理論的問題について理解を深める
---【第2回】 産業とは何か?
   -産業分類や産業連関の問題等について
---【第3回】~【第4回】 何故、グローバルなのか?
   -グローバル・バリュー・チェーン (GVC) とは何か? GVC分析と産業
    のアップグレーディング (upgrading) 問題等について
---【第5回】~【第7回】 企業のグローバル展開に伴う理論的問題
   -ハイマーの「優位性」の命題
   -企業の生産・経営システムの国際移転:「適用」と「適応」の問題
---【第8回】~【第9回】 産業クラスターおよびその経済効果等につい
              て

---【第10回】 これまでの復習・まとめ (小テスト予定)

【第11回】~【第14回】 実態面について理解を深める
   - IT産業 (シリコンバレー) 、アパレル産業の事例等。

【第15回】 全体のまとめ (予定)
成績評価の方法 基本的には定期試験の成績による。但し、必要に応じて簡単なレポートや小テストを課す予定。
フィードバックの内容
教科書 『 』
指定図書
参考書 『新地域産業論』伊藤正昭 学文社 2011
『多国籍企業と新地域産業論新興国市場』多国籍企業学会 文眞堂 2012
『多国籍企業のグローバル価値連鎖』瀬藤澄彦 中央経済社 2014
『グローバルプレッシャー下の日本の産業集積』伊東維年, 山本健兒, 柳井雅也(編著) 日本経済評論社 2014
『新興国市場の特質と新たなBOP戦略: 開発経営学を目指して』林 倬史 文眞堂 2016
『グローバル経営史-国境を越える産業ダイナミズム』橘川武郎, 黒澤隆文, 西村成弘(編) 名古屋大学出版会  2016
教員からのお知らせ
オフィスアワー 本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。
その他