経済学部シラバス
2022年度(令和4年度)
Syllabus
教養特講9〈イギリスの人文・社会科学の古典を読む1〉
履修年度 | 2022 |
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講義コード | 11C0106661 |
科目名 | 教養特講9〈イギリスの人文・社会科学の古典を読む1〉 |
開講期 | 1期 |
担当者氏名 | 小沢 佳史 |
履修年次 | 1年生 |
単位数 | 2 |
校舎 | 品川キャンパス |
授業形態 | 講義 |
授業の目的 | 19世紀イギリスの哲学者J. S. ミルは、人文・社会科学の幅広い分野で本を執筆し、ミルの本は今でも読み続けられている。この授業の目的は、古典――現代まで読み継がれてきた昔の本――の基本的な読み方を身に付けること、そしてそれに基づいて、ミルの古典から彼の主張を読み取ることである。そのためにこの授業では、人々の多様性の大切さを説いたミルの『自由論』(1859年)を輪読する。 |
到達目標 | 1.古典の文章の背景――現代の日本とは異なる時代状況――に配慮できる。 2.ミルの『自由論』の内容を、ミル自身の言葉に基づいて説明できる。 |
授業外学修内容・授業外学修時間数 | この科目では、60時間以上の授業外学修を行うこと。授業外学修では、授業の前に、教科書の指定された箇所をよく読み、授業での指示に従って小レポートを準備すること。また授業の後に、授業の内容を思い出しながら、教科書の該当箇所をもう一度じっくりと読み込むこと。 |
授業計画 | 【第1回】ガイダンス 【第2回】J. S. ミルの思想と『自由論』 【第3回】『自由論』第1章(前半) 【第4回】『自由論』第1章(後半) 【第5回】『自由論』第2章(前半) 【第6回】『自由論』第2章(中間) 【第7回】『自由論』第2章(後半) 【第8回】『自由論』第3章(前半) 【第9回】『自由論』第3章(後半) 【第10回】『自由論』第4章(前半) 【第11回】『自由論』第4章(後半) 【第12回】『自由論』第5章(前半) 【第13回】『自由論』第5章(中間) 【第14回】『自由論』第5章(後半) 【第15回】まとめ ※1回の授業で教科書の15~20ページ程度を読み進めていく予定である。ただし、この進度は目安であり、履修者と相談しながら進度を適宜調整する。 ※履修者の希望に応じて、教科書以外の日本語訳や英語の原文なども参照する。そのための指定図書や参考書については、授業内にて適宜詳しく紹介する。 |
成績評価の方法 | 小レポート(40%)、最終レポート(50%)、および授業への取り組み姿勢(10%)によって評価する。到達目標に記載された内容について、自分の言葉で説明できることをレポートの評価基準とする。 |
フィードバックの内容 | レポートに対するフィードバックを、提出後の授業内にて行う。 |
教科書 | 『自由論』J. S. ミル 著 ; 関口正司 訳 岩波書店 2020 |
指定図書 | 『ミル『自由論』原書精読への序説』薬袋善郎 著 研究社 2020 『醜い自由――ミル『自由論』を読む』若松良樹 著 成文堂 2021 『代議制統治論』J. S. ミル 著 ; 関口正司 訳 岩波書店 2019 『評註 ミル自伝』J. S. ミル 著 ; 山下重一 訳註 御茶の水書房 2003 『功利主義』J. S. ミル 著 ; 関口正司 訳 岩波書店 2021 |
参考書 | 『西洋政治思想資料集』杉田敦, 川崎修 編著 法政大学出版局 2014 |
教員からのお知らせ | この授業では、履修者が小レポートを作成し、それに基づいて授業中にディスカッションなどを行うため、履修者全員の積極的な参加が求められる。古典と呼ばれる本を読んでみたいという意欲的な学生を歓迎する。 |
オフィスアワー | この授業に関する質問・相談は、学部学科で定めるオフィスアワーにて受け付ける。また授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内でも対応する。 |
アクティブ・ラーニングの内容 | ディスカッション、プレゼンテーション。 |
その他 |