講義・履修
Lecture & Colloquium

森山 秀二

学修の基礎Ⅰ・Ⅱ

森山 秀二

現代社会の問題点に気づき、
少人数クラスで大学の学びの基礎を築く。

高校までの授業は全員が同じ教科書を使って学習し、受験問題もそうですが、試験の解答も基本的には正解は一つでした。それは高校までは基礎的学力を身に着ける場所だからです。しかし、大学の授業では教科書もさまざまなものを利用し、ときにはプリントや板書のみ、講義のみということもあります。試験も論述方式のものが多く、レポートや論文の提出なども求められ、答えも一つとは限りません。さらには、自主的に資料をまとめて発表し、議論する力も必要とされます。つまり大学では、高校までとは違う基礎知識を活用する「知の技法」が必要であり、自分の答えを導き出す力が求められるのです。
そこで、"大学の学び方"を少人数クラスで学ぶのが「学修の基礎」です。前期の授業では立正大学の学生として歴史や理念を共有し、大学の学びについてどんな意識でのぞむべきかを学びます。その後、図書館の使い方や資料のまとめ方、発表や討論、レポート作成の方法といった基本的な技術を学びます。後期に入ると、論文の作成や発表・討論ができる力を、より実践的なテーマについて各自取り組んでもらうことを通して身につけます。
論文の作成や発表・討論をするにあたっては、例えば3~4人で1つのグループをつくり、社会経済にまつわる資料のなかから、グループごとに自由にテーマを決めます。テーマが決まったら、内容について問題意識を持ちながら資料を読みこみ、どう発表したらよいかを考えます。資料が新聞であれば、ここ2~3日から1週間ほどの社会的に話題になっている事件や問題を題材にしたり、政治的な問題などの場合はいくつかの新聞を照らし合わせマスコミの論調の違いについて学んだりする機会もあります。
経済を学ぶ上で、現代社会で起こっている問題や事象について関心をもつことが大切であると思います。その問題や事象に対して、「この意見のこの部分には賛成だな」といった自分の考えを持つことが学びのエネルギーにつながることでしょう。そして、それをいかに自分の言葉でわかりやすく他人に説明できるかも重要です。経済を身近に感じ、学生同士で連携を図りながら、2年生から始まるゼミナールへのステップとしてほしいですね。