経済学部シラバス
2022年度(令和4年度)

Syllabus

中国の金融

履修年度 2022
講義コード 11C3116301
科目名 中国の金融
開講期 1期
担当者氏名 田代 秀敏
履修年次 3年生
単位数 2
校舎 品川キャンパス
授業形態 講義
授業の目的 日本を抜いて米国に迫る超大国となりつつある中国を金融の面から考察し議論する。中国の預金額は世界1位であり、株式市場の時価総額は米国に次ぐ世界2位で資金調達額は世界1位である。アリババやテンセントなどのフィンテック企業によりキャッシュレス化がほぼ完成しており、中央銀行デジタル通貨が日米欧に先駆け発行されようとしている。そうした中国の金融を憶測や偏見を排し経済学を用いて考察し議論する。
到達目標 この授業を受けることにより、中国を科学的に考察し、中国の経済を合理的に活用する能力を養うための基礎を獲得できる。中国に関する一方向の説明を受動的に聴くだけでなく、双方向の議論を通して能動的に知識を獲得できる。中国に関して獲得した知識を駆使して自己の発見を簡潔かつ効果的に発信できる。
授業外学修内容・授業外学修時間数 教科書の指定箇所を、毎回の授業の前に配布される資料(PDF)を参考しながら精読し、資料に記されている「質問」に対する自分なりの「応答」を授業までに考えておく。「質問」は、練習問題ではなく、考えるためのヒントである。授業までに思考をウォームアップするための授業外学修時間は毎回4時間、全15回合計60時間以上である。
授業計画 第1回 中国金融経済を学ぶ目的;中国の経済成長、金融行政、金融政策の展望(教科書:序章、終章)



第2回 モバイル決済・インターネット金融の普及(教科書第8章)



第3回 フィンテックの発展と最新動向(教科書第9章)



第4回 中国のデジタル経済は世界標準となるか(議論)



第5回 為替管理と人民元の国際化(教科書第11章)



第6回 中国金融業の海外展開(教科書第10章)



第7回 デジタル人民幣(註)は日本で流通するか(議論)



(註:「人民元」は和製中国語。中国の通貨は名称が“人民幣”(renminbi)、単位が“元”(圓, 円, yen)、記号が“¥”。日本語の「圓, 円」は本来の発音がwonであるものの、中国語の発音に合わせてローマ字表記をyenとした)



第8回 改革開放と中国の金融業(教科書第1章)



第9回 中国金融制度の整備(教科書第2章)



第10回 金融業の規制緩和と競争(教科書第3章)



第11回 政策金融と農業・農村金融(教科書第4章)



第12回 国有企業改革からベンチャー企業支援へ(教科書第5章)



第13回 不良債権処理と金融資産管理会社(教科書第6章)



第14回 アセットマネジメントの急拡大(教科書第7章)



第15回 中国発の世界金融危機/世界恐慌は起きるのか(議論)
成績評価の方法 対面式授業に相応しく対話を通じて成績評価する。授業中に資料の中の「質問」をランダムに指名する受講者に「応答」してもらい自分の思考を示してもらう(50%)。毎回、A4版1枚の長さの小論文に自分の思考を書いてもらいオンラインで提出してもらう(30%)。第4, 7, 15回の議論において学修に基づく独創的で自由で柔軟な思考を競ってもらう(20%)。
フィードバックの内容 小論文に対するコメントをWebClassにアップロウドする。
教科書 『中国の金融経済を学ぶ 加速するモバイル決済と国際化する人民元』小原篤次 神宮健 伊藤博  門闖 ミネルヴァ書房 2019年
指定図書 『未完の人民元改革 国際通貨への道』関志雄 文眞堂 2020年
『中国経済は強い〜そのシステムとポストコロナの世界経済』古島義雄 晃洋書房 2021年
『中国・金融「自由化」と人民元「国際化」の政治経済学〜「改革・開放」後の中国金融経済40年史』鳥谷一生 晃洋書房 2021年
参考書 『中国の金融システム〜貨幣政策、資本市場、金融セクター』張秋華 日本経済新聞出版 2012年
『アント・フィナンシャルの成功法則 “アリペイ”を生み出した巨大ユニコーン企業』由曦 中信出版日本 2019年
『CBDC 中央銀行デジタル通貨の衝撃』野口悠紀雄 新潮社 2021年
教員からのお知らせ 授業は対話の形態で実施します。指名されたら正解ではなく自分の思考を話してください。「わからない」や「別にありません」は不可です。対話を楽しみながら思考を育ててください。
オフィスアワー 授業終了後に教室で応対します。
アクティブ・ラーニングの内容
その他