経済学部シラバス
2020年度(令和2年度)

Syllabus

経済学史

履修年度 2020
講義コード 11C0382001
科目名 経済学史
開講期 通年
担当者氏名 小畑 二郎
履修年次 2年生
単位数 4
校舎 品川キャンパス
授業形態 講義
授業の目的 経済学の歴史を概説し、経済思想の流れを説明する.経済学が、それぞれの時代のどのような問題に対して、どのように答えようとしてきたのかということについて理解させるようにする。そして経済学の多様な考え方の原点を明らかにする。
 カール・ポパーの科学哲学の考え方を経済学の歴史に適用する。また、スミスに始まる古典派経済学と限界革命以降の近代経済学のエッセンスを分かりやすく説明する。
到達目標  道徳哲学と経済学との総合を図ったスミスの思想から出発して、モラリスト・エキスパートとしての生活原理を経済学を通じて理解すること。それぞれの時代の問題に対して、適切な解決方法を考えることが経済学の目的であることを理解すること。
 経済学の歴史を通じて、生涯のテーマをもって生活する態度を身につけること。これらのことを、文章で表現できるようにすること。
授業外学修内容・授業外学修時間数  授業中に紹介する文献を読んでくること。上記に示した授業外の学修は、120時間以上を目安に行うこと。
授業計画 【第1回】序論:経済学の歴史を理解することがなぜ大切なのか。
【第2回】経済学の感情前史:ヨーロッパの近代思想と政治経済思想
【第3回】経済学の誕生:ホッブズ、ロック、スミスの思想と経済学
【第4回】スミスの『道徳感情論』:モラリスト・エキスパートの原点
【第5回】スミス『国富論』①諸国民の富と労働経済思想、分業と市場
【第6回】スミス『国富論』②投下労働価値説と支配労働価値説
【第7回】スミス『国富論』③3大階級への分配:自然的自由の体系
【第8回】スミス『国富論』④資本と信用
【第9回】スミス『国富論』⑤経済政策:重商主義批判と自由主義政策
【第10回】リカードの経済学①投下労働価値説と資本・土地所有
【第11回】リカードの経済学②分配理論と長期動態
【第12回】リカードの経済学③現代に伝えられた命題:比較優位説等
【第13回】リカードの経済政策
【第14回】古典派経済学のまとめ:セイの法則と貨幣数量説
【第15回】古典派経済政策:自由交易主義と金本位制



【第16回】マルクスの思想:ヘーゲル弁証法と疎外と搾取に対する批判
【第17回】マルクスの経済学:労働価値説と搾取論
【第18回】マルクスの経済学:資本主義崩壊論と社会主義
【第19回】近代経済学の出発:限界革命の思想的基盤
【第20回】ワルラスパレートの一般均衡理論
【第21回】エッジワースの箱とパレート改善と最適
【第22回】マーシャルの経済思想:功利主義と進化論。ミルの経済思想との関係
【第23回】マーシャルの経済学①部分均衡理論と短期の市場均衡
【第24回】マーシャルの経済学②企業と市場の経済学
【第25回】マーシャルの経済学③分配理論、人間進化論、経済騎士道
【第26回】カール・メンガーの経済思想とオーストリア理論
【第27回】オーストリア理論の展開:ベーム・バヴェルクからハイエクまで
【第28回】ケインズ革命の思想:不確実革命
【第29回】ケインズ貨幣論の発展
【第30回】ヒックス:現代経済学の革新と多様性
成績評価の方法 平常点と期末試験による。
フィードバックの内容
教科書 『経済学の歴史』小畑二郎 慶応義塾大学出版会 2014
指定図書
参考書 『ケインズの思想』小畑二郎 慶応義塾大学出版会 2007
『ヒックスと時間』小畑二郎 慶応義塾大学出版会 2011
教員からのお知らせ 授業に出席して、よく理解し、質問をすること。
オフィスアワー 火曜日の午後1時~5時
その他