経済学部シラバス
2020年度(令和2年度)

Syllabus

欧州経済史

履修年度 2020
講義コード 11C0381901
科目名 欧州経済史
開講期 通年
担当者氏名 平 伊佐雄
履修年次 2年生
単位数 4
校舎 品川キャンパス
授業形態 講義
授業の目的 本講義の目的は、ヨーロッパにおける中世から近代に至る経済活動の歴史を概観し、各時代の特徴を比較検討することにある。地域的には、商業は北海・バルト海を通じたヨーロッパ内の貿易活動を中心に学び、産業革命期については、各国の工業化の動きとともに、当海を通じた生産物の動きを解説する。また、前近代の歴史については、生産物の交換と流通に注目し、金融の役割を明らかにする。ヨーロッパの経済史を長期のスパンで総合的に取り扱うため、各時代や地域、一国の経済の基本的な事柄、歴史の素材を提供することに限定される場合もあるが、それでも、研究視角を明確にし、各事象の歴史的な意義を問うことによって、エンドクサから発して新しい見地へと至る研究方法などを発見することを狙ってみたいと思う。
到達目標 ヨーロッパの歴史が現在の世界に与えてきた影響を知り、現在の経済現象を理解できるようになる。また、現在の経済現象を知るために、過去の事象がどのように役立つのか、役に立たせることができるのかを説明できるようになる。
授業外学修内容・授業外学修時間数 毎回の講義内容に関して、各自で予習・復習を講義1回にあたり4時間(計120時間)行うこと。講義中に、前回の講義内用に関係する確認試験を行うこともある。講義のテキストは、WEB class上にて配布する。
授業計画 【第1回】欧州経済史の研究、近代的経済制度の古さと新しさ
【第2回】太陽の沈まぬ帝国スペインと植民地支配-価格革命はあったのか-
【第3回】イベリア諸国の事業と商人たち-資金の獲得-
【第4回】バルト海交易におけるポーランド
【第5回】近世イングランドの経済
【第6回】ブリテン島における工業化
【第7回】パークス・ブリタニカの時代
【第8回】プロイセンにおける農村工業
【第9回】プロイセンの輸出産業
【第10回】プロイセン・ドイツの工業化
【第11回】ロシアとヨーロッパ
【第12回】ロシアにおける産業の発展
【第13回】ロシアの工業化
【第14回】フランス王国の政治と経済
【第15回】フランス王国の工業化
【第16回】ヨーロッパ中世経済史研究の視角
【第17回】古典古代地中海世界と中世世界
【第18回】中世ヨーロッパの農村世界―農業と経済活動―
【第19回】中世ヨーロッパの農村世界―農業技術と生産性―
【第20回】中世ヨーロッパの初期の商業活動―商業と地域性―
【第21回】中世ヨーロッパの都市について
【第22回】中世ヨーロッパの都市世界―市場の開催地としての都市―
【第23回】中世ヨーロッパの国際的商業活動の広がり、海上保険の導入
【第24回】ハンザ商人の世界
【第25回】商業と金融業、ウスラについて
【第26回】教会と経済活動
【第27回】経済圏の東方拡大―ドイツ騎士団とバルト海貿易―
【第28回】中世都市の手工業―製造業の拠点―
【第29回】中世都市の手工業者―ビール産業の特異性―
【第30回】ポルトガルによるヨーロッパ商業圏の拡大
成績評価の方法 講義中のレポートと定期試験(前期・後期)によって評価する。
フィードバックの内容 レポート課題や質問事項などについての解題を講義中に行う。
教科書 『経済史への招待』カルロ・マリア・チポッラ 国文社 2001
『西洋経済史学』馬場、小野塚編 東京大学出版会 2001
『概説西洋経済史』荒井、竹岡編 有斐閣 1980
『商業史』石坂 他 有斐閣 1980
『経済史講義録―人間・国家・統合―』ピーター・マサイアス 晃洋書房 2008
指定図書 『古代から中世へ』ピレンヌ他 創文社 1975
『中世の商業革命』ロバート・ロペス 法政大学出版局 2007
『ドイツ植民と東欧世界の形成』シャルル・イグネ 彩流社 1997
『近世貿易の誕生』ティールホーフ 知泉書館 2005
『アントウェルペン国際商業の世界』中澤 勝三 同文館 1993
『近代ヨーロッパの誕生』玉木 俊明 講談社 2009
『イギリス海外貿易の研究』ソウル 文眞堂 1980
『ドイツ産業革命』キーゼヴェター 晃洋書房 2006
参考書
教員からのお知らせ 講義資料は、WEB class上にて配布するので、あらかじめダウンロード、印刷して講義に出席すること。講義後は、講義資料はダウンロードできなくなるので注意するように。
オフィスアワー 本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。
その他