経済学部シラバス
2023年度(令和5年度)

Syllabus

行動経済学/行動経済学1

履修年度 2023
講義コード 11C0184001
科目名 行動経済学/行動経済学1
開講期 1期集中
担当者氏名 和田 良子
履修年次 3年生
単位数 2
校舎 品川キャンパス
授業形態 講義
授業の目的 経済学の現実的な応用として広く知られることになった行動経済学とはいかなる学問で,何を対象としているのか,何を説明できるのかを学びます.規範経済学では,個人が合理的であるという仮定を置いて,均衡に基づいた主体の戦略や市場の姿を叙述していました.しかし現実にはそれらの仮定が満たされないという認識に基づいて,規範経済学を修正します.体験的な学びを多く含みます.
到達目標 行動経済学を通じて,規範経済学のより深い理解とその限界を理解することが到達目標です.
授業外学修内容・授業外学修時間数 授業後に内容を確認するための小テスト・現実の社会における事例を調べる課題提出があります.



課題提出のための時間は延べ60時間以上となります.
授業計画 【第1回】イントロダクション・行動経済学とはどのような学問か(教科書 第1講)

規範経済学.実験経済学との違いを理解します.



【第2回】体験的にフレーミング,システム1とシステム2といった行動経済学におけるいくつかの概念を学びます.



【第3回】 オークションによる資源配分(教科書 第2講)

最適な戦略を理論的に学びます.入札者と落札者の戦略について,体験的に学びます.



【第4回】「収益同値原理」また,「勝者の呪い」というオークションにおけるビヘイビラルなパラドックスについて学びます



【第5回】 オークションにおける戦略と株式市場



【第6回】 時間選好率のアノマリー (第9講) 質問を通じて体験的に学びます.



【第7回】 心理学者や行動経済学者が明らかにした双曲線割引について学びます.



【第8回】 バックワードインダクションとあとまわしの理論 (第9講)



【第9回】 セルフコントロールと消費理論



【第10回】 アディクションの理論

 

【第11回】 環境経済学と実験経済学(第10講)



【第12回】 京都議定書とパリ協定



【第13回】 排出量取引について体験的に学びます



【第14回】 環境経済学におけるナッジの事例について学びます



【第15回】 行動経済学の広がりと限界(経済実験に振替の可能性あり)
成績評価の方法 1日ごとにまとめて出題される小テスト・授業内の教育用実験における理解内容により評価されます.
フィードバックの内容 小テストについての解説や,授業内での質疑応答の時間を組み込みます
教科書 『実験経済学・行動経済学15講 (ライブラリ経済学15講 APPLIED編)』和田良子 新世社 
指定図書
参考書
教員からのお知らせ 集中講義ですので,1日中4コマ休んでしまうと単位が取得できなくなります.

また,実質的に続き講義となるコマがあるので,十分気を付けてください.

また,経済実験に参加いただきます.
オフィスアワー 本授業に関する質問・相談はポータルサイトを通じて対応します。
アクティブ・ラーニングの内容 授業内では体験的な教育用実験や仮想実験ののち,グループ内での議論があります.それを授業内で発表してもらい,学びを共有します.
その他