経済学部シラバス
2023年度(令和5年度)
Syllabus
特殊講義10〈中国の金融〉※経済・国際コース_3年生以上
履修年度 | 2023 |
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講義コード | 11C0125012 |
科目名 | 特殊講義10〈中国の金融〉※経済・国際コース_3年生以上 |
開講期 | 1期 |
担当者氏名 | 林 康史 |
履修年次 | 3年生 |
単位数 | 2 |
校舎 | 品川キャンパス |
授業形態 | 講義 |
授業の目的 | 中国の金融の特徴と課題を考える。現在、中国経済は規模において世界第2位であり、中国経済を抜きにして日本経済・世界経済を語ることはできない。また、市場経済化したとはいえ、中国の政治・経済・金融は特殊であり、中国経済は体制および政治に大きく依存しており、金融も国の体制および政治の影響を受ける。中国経済は、ダイナミックに動いており、中国の金融制度・システムを学ぶことの意義は大きい。 |
到達目標 | わが国への影響を無視し得ない中国経済に大いに関心をもつ。中国の政治・経済体制の特殊性を理解し、中国の金融制度・システムの概略を説明できることである。さらには、日米の金融制度・システムと比較することで、金融論の理解を深めることが期待できる。 |
授業外学修内容・授業外学修時間数 | 授業外学修時間には、指示した資料の視聴、読解、課題の考察等を行う(理解が困難なところは、繰り返し学習のこと)。15回2単位の本科目の授業外学修時間は60時間以上である。 |
授業計画 | 基本「反転授業」の形式で行う(反転授業については、第1回に説明するが、各自、調べておくようにしてください)。各授業回の前に、オンデマンド資料等を学習しておくこと(対面授業は、Q&Aから始まることがある)。 【第1回】ガイダンス~中国経済(歴史的展開と現状)、中国金融を学ぶ意義 【第2回】金融論の復習、日中比較のために 【第3回】中国の政治体制、改革開放と中国がかかえる問題 【第4回】中国の金融制度・為替制度の改革の接近法(漸進的アプローチ) 【第5回】金融制度の変遷➀ モノバンク制の時期 【第6回】金融制度の変遷② 金融システム再生期 【第7回】金融制度の変遷➂ 金融制度拡充期 【第8回】中国人民銀行の特徴・法的位置づけ 【第9回】中国人民銀行の目的と機能、貨幣政策の概念、政策手段 【第10回】金融セクター、金融機関(銀行・証券・保険) 【第11回】短期金融市場 【第12回】長期金融(資本)市場、証券セクター、保険セクター 【第13回】人民元の外国為替制度の変遷 【第14回】人民元制度改革、管理変動相場制、人民元制度の今後の見通し 【第15回】総括、中国金融の課題 ※ 現場を熟知しているゲストスピーカーによる講義も検討したい。 |
成績評価の方法 | 期末試験(50%)・確認テスト(30%)・レポート(10%)・授業への取り組み姿勢(10%)で、総合的に評価する。 |
フィードバックの内容 | 授業時に質問を受け、応答する。また、適宜、「Q&A」等を掲示する。 |
教科書 | 『適宜、指示する。』 |
指定図書 | 『ジム・ロジャーズ 中国の時代』ジム ロジャーズ著 林康史・望月衛(訳) 日本経済新聞出版社 2008年 『過剰流動性とアジア経済』大野早苗・黒坂佳央 編著 日本評論社 2013年 『21世紀資本主義世界のフロンティア : 経済・環境・文化・言語による重層的分析』21五味久壽 [ほか] 編著 批評社 2017年 |
参考書 | 『アジア通貨危機の経済学』近藤健彦・中島精也・林康史 編 東洋経済新報社 1998年 『通貨政策の経済学』クルーグマン著、林康史・河野龍太郎 訳 東洋経済新報社 1998年 |
教員からのお知らせ | |
オフィスアワー | 本授業に関する質問・相談は、授業時、また、メール等で受付ける。オフィスアワー時の訪問は事前に連絡がない場合は対応困難なことがある。 |
アクティブ・ラーニングの内容 | 基本、反転授業である(第1回に説明する。第2回以降は、事前にオンライン教材の視聴を行う等、対面の授業の前に、学習すべきことがあることに留意されたい)。 |
その他 |