経済学部シラバス
2022年度(令和4年度)
Syllabus
特殊講義6〈市場機構と経済厚生1〉
履修年度 | 2022 |
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講義コード | 11C0125006 |
科目名 | 特殊講義6〈市場機構と経済厚生1〉 |
開講期 | 1期 |
担当者氏名 | |
履修年次 | 1年生 |
単位数 | 2 |
校舎 | |
授業形態 | |
授業の目的 | 経済現象は,様々な経済主体による経済行動の結果として観察されるものであり,一般にそれがどのようなメカニズムで発生しているかを説明するのは容易ではない.本講義では,企業間の契約や企業内の人事などを含む様々な経済現象の中でも最も基本的な,「市場における財の売買」という経済現象を「消費者」と「生産者」という二つの経済主体の行動を分析することによって理解することを本授業の目的とする. |
到達目標 | 「市場」に登場する二つの経済主体(消費者と生産者)が,「市場」において,どのように行動すると経済学では考えられているかを理解し,消費者と生産者が「市場」において,そのように行動した場合の財の配分は,どのような条件の下で社会全体にとって望ましいと言えるのかを正確に理解することを到達目標とする. |
授業外学修内容・授業外学修時間数 | 60時間以上の授業外学習を行うこと.授業外学習では,課せられた小レポートの問題を解くこと. |
授業計画 | 【第1回】ガイダンス 【第2回】経済学の定義と分析手法(1) (希少性定義,限界概念,インセンティブ,機会費用) 【第3回】経済学の定義と分析手法(2) (経済モデルの例(比較優位のモデル)) 【第4回】消費者の理論(1) (効用関数,無差別曲線) 【第5回】消費者の理論(2) (予算集合,限界代替率(定義)) 【第6回】消費者の理論(3) (限界代替率(計算方法),限界効用,効用最大化) 【第7回】消費者の理論(4) (需要曲線,消費者余剰) 【第8回】消費者の理論(5) (需要の価格弾力性,需要の所得弾力性) 【第9回】生産者の理論(1) (長期の費用,短期の費用) 【第10回】生産者の理論(2) (限界費用,平均総費用,平均可変費用) 【第11回】生産者の理論(3) (短期の利潤最大化) 【第12回】生産者の理論(4) (操業停止点,損益分岐点) 【第13回】生産者の理論(5) (供給曲線,生産者余剰) 【第14回】市場均衡(1) (完全競争市場の定義,市場均衡) 【第15回】市場均衡(2) (総余剰,完全競争市場の効率性) |
成績評価の方法 | 毎回課される小レポート(40%)と期末試験(60%)による. |
フィードバックの内容 | 毎回の小レポートの解説を次の授業の冒頭で行う.また,期末試験の解答のアップロードと採点結果の返却についても,Teamsなどを用いて行う. |
教科書 | |
指定図書 | |
参考書 | 『ミクロ経済学の力』神取道宏 日本評論社 2014 |
教員からのお知らせ | |
オフィスアワー | 金曜日1限をオフィスアワーの時間とする. |
アクティブ・ラーニングの内容 | |
その他 | 教科書は使用せず,授業資料に基づいて授業を進める.また,参考書についても購入する必要はない.また,授業では,中学で学習する連立一次方程式が解ければ,理解でき,問題もすべて解ける,というレベルの数学のみを使う. |