経済学部シラバス
2022年度(令和4年度)

Syllabus

証券市場論1

履修年度 2022
講義コード 11C0122801
科目名 証券市場論1
開講期 1期
担当者氏名 外木 好美
履修年次 3年生
単位数 2
校舎 品川キャンパス
授業形態 講義
授業の目的 資金余剰主体から,資金不足主体へと資金の移転をいかに効率的にするのか,そしてそのシステムのあり方について,学習します。この授業では,主に市場を通じた資金調達手段にスポットをあて,株価や債券価格,利回り等がどう決定されるのか学びます。また,将来の不確実性(例えば価格変動リスク)へのリスクマネジメントの手段としての,金融派生商品(デリバティブ)取引についても扱います。
到達目標 ①市場を通じた資金調達の手段と,市場がうまく機能するための工夫(システム)を知る,②株や債券の価格決定メカニズムと利回りの計算方法を理解する,③様々な金融派生商品があることを知り,それぞれどのようなリスクに備えた商品なのかを理解する,④各金融派生商品の損益計算を理解することを到達目標とします。
授業外学修内容・授業外学修時間数 授業の進度に合わせて教科書を読み,各章の復習問題に取り組んで,自身の理解度を確認してください。日経新聞に目を通し,授業内容と関係ある記事がないか確認しましょう。また,授業であつかった金融商品として具体的にどういったものがあるのか,インターネット等で調べてみましょう。

授業外学習は60時間以上行うこと。
授業計画 【第1回】金融の役割

【第2回】金融機関の機能

【第3回】金融資産のリターンとリスク

【第4回】金融商品の価格

【第5回】金融市場の役割

【第6回】金融取引と金融システム

【第7回】債券市場の特徴

【第8回】まとめ&質問受付

【第9回】株式市場の特徴

【第10回】金融市場の効率性

【第11回】証券化商品市場

【第12回】金融派生商品市場Ⅰ:先物

【第13回】金融派生商品市場Ⅱ:オプション

【第14回】金融派生商品市場Ⅲ:スワップ取引

【第15回】まとめ&質問受付
成績評価の方法 中間レポート(40%)と期末テスト(60%)で評価します。
フィードバックの内容 証券投資をするために必要な知識として,金融システムがなぜあるのか,株価等の資産価格はどう決まるのかを扱っています。数学が苦手な学生には大変ですが,図や数式を用いて資産価値等を計算します。些細な事でも,授業の際やTeamsで質問してください。
教科書 『テキスト 金融論 第2版』堀江康煕・有岡律子 新世社 2021/3/30
指定図書
参考書 『証券論 -- History, Logic, and Structure』大村 敬一, 俊野 雅司 有斐閣 2014
『金融論 -- 市場と経済政策の有効性 新版』福田 慎一 有斐閣 2020/3/26
教員からのお知らせ ミクロ経済学の需給均衡による価格決定メカニズムや情報の非対称性の考え方,基礎統計の平均や分散,金融論の裁定条件を使います。数学,図,数式等でわからないことがあったら,些細な事でも,声をかけてください。
オフィスアワー 本授業に関する質問・相談は,学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。
アクティブ・ラーニングの内容
その他