経済学部シラバス
2020年度(令和2年度)

Syllabus

ゲーム理論

履修年度 2021
講義コード 11C0119001
科目名 ゲーム理論
開講期 1期
担当者氏名 渡部 真弘
履修年次 2年生
単位数 2
校舎 品川キャンパス
授業形態 講義
授業の目的 古典的な完全競争市場の議論では扱われなかった個々の経済主体の行動を分析する視点を養うことを目的とする.本科目は,企業のマーケティング戦略の分析に用いられるゲーム理論への導入科目として位置付けられる.

※本科目は2018年度~2020年度入学生の2年次以上向けの授業科目であるが,2015年度~2017年度入学生の3年次以上向けの授業科目「ゲーム理論1」との合同授業である.履修年次の低い方に内容を合わせるため,3年次・4年次の学生の履修は勧めない.
到達目標 (1)ゲーム理論に関する基本的知識を習得する.

(2)現実に観察される経済・社会の諸問題を,ゲーム理論的視点から分析する能力を身につける.

(3)文字式を用いた理論的分析に習熟する.
授業外学修内容・授業外学修時間数 本科目では,週に少なくとも4時間(計60時間以上)の自主的な学修が必要である.講義内容を復習するための演習問題に取り組む必要がある.
授業計画 本科目では,最適反応やナッシュ均衡といった非協力ゲーム理論の基礎的概念を確認した後,様々な経済・社会問題に対する洞察力を培うために,社会的選好を考慮した均衡や支配される戦略を含まない均衡に着目する.授業の後半では,協力ゲームへの導入として,シャプレー値に関する論点を紹介する.







【第1回】ガイダンス,数学に関する基礎的知識の確認



【第2回】~【第4回】標準型表現ゲーム:囚人のジレンマ,最適反応,ナッシュ均衡



【第5回】~【第7回】標準型表現ゲーム:社会的選好,囚人のジレンマの再考



【第8回】~【第11回】標準型表現ゲーム:支配される戦略の逐次的消去,支配されないナッシュ均衡



【第12回】~【第14回】特性関数型ゲーム:シャプレー値とコア



【第15回】まとめ







※各授業回の冒頭に,前回の内容に関する振り返り(Minute Paper,リアクションペーパー)に基づく補足説明を行う予定である.



※例年通りではなく,1年次必修科目で扱われた一様分布に従う確率変数の確率密度関数・累積分布関数といった統計学の基礎的知識を習得済みであれば,独立・私的価値モデルに基づく1位価格オークションや2位価格オークションにおける入札行動といった,マーケット・デザインの入門的な内容も紹介する.そのための講義資料(スライドと演習問題)は作成済みである.
成績評価の方法 評価割合は,振り返り(Minute Paper,リアクションペーパー)に基づく授業への取り組み姿勢20%,持ち帰り形式の学期末試験80%とする.

※昨年度までは授業回ごとに数問の演習課題の回収・採点を実施していたが,2021年度は演習問題に対する取り組みは成績評価の対象とはしない.その理由は,2021年度は本科目に対する履修登録者数に制限が設けられないため,履修する学生数が極端に多い場合は毎週回収する手書きの答案用紙を精査することが不可能となるためである.
フィードバックの内容 演習問題及び試験問題の模範解答・得点を配布する.授業に係る連絡や資料配布は,Microsoft Teamsを通じて行う.Microsoft Teamsのチームに参加するためのチームコードは,ポータルサイト上の「オンライン授業」の掲示板で確認すること.成績評価の対象である振り返り(Minute Paper,リアクションペーパー)はMicrosoft Formsを用いて実施する.授業回ごとに論点や質問を文章化したものを回収することで,理解が不十分であると判断される内容を授業時間内で補足する.
教科書
指定図書
参考書 『An Introduction to Game Theory』Martin J. Osborne Oxford University Press 2009
『Game Theory, 2nd edition』Michael Maschler, Eilon Solan, Shmuel Zamir Cambridge University Press 2020
『Snipers, Shills, & Sharks: eBay and Human Behavior』Ken Steiglitz Princeton University Press 2007
『ゼミナール ゲーム理論入門』渡辺 隆裕 日本経済新聞出版社 2008
『Essential Mathematics for Economic Analysis, fifth edition』Knut Sydsaeter, Peter Hammond, Arne Strom, Andrés Carvajal Pearson 2016
『Probability and Statistics, 4th Edition』Morris H. DeGroot, Mark J. Schervish Pearson 2012
教員からのお知らせ 上記の授業計画に基づいて講義を進める.履修前提科目の内容を修得していない場合は,市販されている図書を紹介することが不可能であるため,教科書は指定せず,担当教員が配布する資料に基づいて講義を行う.演習問題は単語穴埋めや理解していない数式の丸暗記のような簡易なものではない.論理的思考力を高めたいという学生には本科目の履修を勧める.
オフィスアワー 研究室でのオフィスアワーは実施しない代わりに,本科目に関する質問はMicrosoft Teamsのチャット機能で受け付ける.
その他