経済学部シラバス
2023年度(令和5年度)

Syllabus

ゲーム理論

履修年度 2023
講義コード 11C0119001
科目名 ゲーム理論
開講期 1期
担当者氏名 渡部 真弘
履修年次 2年生
単位数 2
校舎 品川キャンパス
授業形態 講義
授業の目的 古典的な完全競争市場の議論では扱われなかった個々の経済主体の行動を分析する視点を養うことを目的とする.様々な経済・社会問題に対する洞察力を培うために,最適反応やナッシュ均衡といった非協力ゲーム理論の基礎的概念の習得を目的とする.
到達目標 (1)非協力ゲーム理論に関する基本的知識を習得する.

(2)現実に観察される経済・社会の諸問題を,ゲーム理論的視点から分析する能力を身に付ける.

(3)1年次配当必修科目で扱われる数学(中学数学を含む)を用いた理論的分析に習熟する.
授業外学修内容・授業外学修時間数 本科目では,反転授業の一環としての事前学習や講義内容を復習するための練習問題に取り組むために,週に少なくとも4時間(計60時間以上)の授業外学修が必要である.
授業計画 【第1回】シラバスの確認,1年次配当必修科目で扱われる数学(中学数学を含む)の習熟度を確認するための試験

【第2回】標準型表現の構成要素

【第3回】離散的な戦略集合:囚人のジレンマ

【第4回】離散的な戦略集合:最適反応の考え方(1)

【第5回】離散的な戦略集合:最適反応の考え方(2)

【第6回】離散的な戦略集合:ナッシュ均衡の考え方(1)

【第7回】連続的な戦略集合:ナッシュ均衡の考え方(2)

【第8回】連続的な戦略集合:経済学への応用(1)

【第9回】連続的な戦略集合:経済学への応用(2)

【第10回】連続的な戦略集合:経済学への応用(3)

【第11回】連続的な戦略集合:経済学への応用(4)

【第12回】連続的な戦略集合:経済学への応用(5)

【第13回】連続的な戦略集合:経済学への応用(6)

【第14回】連続的な戦略集合:経済学への応用(7)

【第15回】まとめ



注意:連続的な戦略集合に関わる内容を扱う授業回では,各種の1変数関数の性質,1変数関数の微分・積分,離散的・連続的な値をとる確率変数に関する基礎的知識を用いる.他の教員の担当科目で扱う内容の補講は行わない.
成績評価の方法 評価割合は,第1回に実施する1年次配当必修科目で扱われる数学(中学数学を含む)の習熟度を確認するための試験10%,第2回以降の授業開始時に実施する小テスト40%,学期末試験50%とする.
フィードバックの内容 (1)授業第1回に実施する1年次配当必修科目で扱われる数学(中学数学を含む)の習熟度を確認するための試験について,採点結果に対する講評を行う.

(2)授業時間中に解説するスライド及び練習問題に基づいた小テストを授業開始時に実施する.答案を採点した後,理解が不十分であると判断される内容を授業時間内で補足する.

(3)成績評価確定後,授業実施報告書を作成・配布する.
教科書
指定図書
参考書 『An Introduction to Game Theory』Martin J. Osborne Oxford University Press 2009
『Game Theory, 2nd edition』Michael Maschler, Eilon Solan, Shmuel Zamir Cambridge University Press 2020
『経済学のためのゲーム理論入門』Robert Gibbons 創文社 1995
教員からのお知らせ 上記の授業計画に基づいて講義を進める.教科書は指定せず,担当教員が配布する資料に基づいて講義を行う.練習問題は単語穴埋めのような簡易なものではない.論理的思考力を高めたいという学生には本科目の履修を勧める.また,授業に係る連絡や資料配布は,Microsoft Teamsを通じて行う.Microsoft Teamsのチームに参加するためのチームコードを授業初回のガイダンス時に共有する.
オフィスアワー オフィスアワー:木曜日3時限,2号館516研究室

本科目に関する質問はMicrosoft Teamsのチャット機能で随時受け付ける.
アクティブ・ラーニングの内容 (1)反転授業:小テストに向けた事前学習用の練習問題に取り組むことが求められる.授業時間内において,事前学習内容の解説やより応用的な内容に取り組む.

(2)教員からのフィードバックによる振り返り
その他