経済学部シラバス
2022年度(令和4年度)

Syllabus

グローバル産業論2

履修年度 2022
講義コード 11C0118001
科目名 グローバル産業論2
開講期 2期
担当者氏名 芹田 浩司
履修年次 2年生
単位数 2
校舎 品川キャンパス
授業形態 講義
授業の目的  現代の企業活動はグローバル化しており、それは伝統的な経済学の枠組みでは捉えにくくなっている側面がある。本授業は、こうした現代のグローバルな企業活動および産業のあり方、そしてそれらを巡る経済・社会問題等について、理論面での理解を深めるとともに、個々の主要な企業や産業の事例を基に、実態 (実証) 的な側面についても詳しく押さえることを主な目的とする。
到達目標  製造業分野をはじめとする現代産業のあり方や諸問題、またその産業内で活動する企業の戦略等ついて詳しく学ぶことを通じて、理論 (分析枠組) 面での新たな理解や、世界の産業(経済)についての知見が深められ、社会人になってからも役に立つビジネス等に関する知識を身に付けられるようになる。
授業外学修内容・授業外学修時間数  テキスト(配布プリント)については毎回復習してくること(分からない用語や概念等についてはそのままにせず、自分でも積極的に調べること)。また企業・産業面を中心に新聞にも目を通してくること。なお、授業外学修時間については60時間以上とする。
授業計画 【第1回】 授業ガイダンス等

【第2回】 GVC (グローバル・バリュー・チェーン) の基本的概念及び産業アップグレーディング

【第3回】 産業グローバル化はいかにして可能になるのか? (ハイマーの「優位性」の命題)

【第4回】 何故、組み立て工程は発展途上国に移転するのか? (プロダクト・サイクル理論の検討)

【第5回】 これまでの復習・まとめ (小テスト予定)

【第6回】 グローバリゼーションと産業クラスター(1)

【第7回】 グローバリゼーションと産業クラスター(2)

【第8回】 世界の電子産業における勢力図の大変化(1)

【第9回】 世界の電子産業における勢力図の大変化(2)

【第10回】 世界の電子産業における勢力図の大変化(3)

【第11回】 これまでの復習・まとめ (小テスト予定)

【第12回】 個別国家の経済に対するグローバル企業の影響に関する議論(1)

【第13回】 個別国家の経済に対するグローバル企業の影響に関する議論(2)

【第14回】 経済グローバル化は受入国の労働・社会にどのような影響を及ぼすのか?

【第15回】 まとめ・総括
成績評価の方法 基本的に定期試験の成績(100%)による [但し、課題の提出 (その内容も含む) を(若干の)加点対象とする場合がある。詳細については初回の授業ガイダンス時に説明する。
フィードバックの内容 小テスト(授業内課題)等で解答提示・解説が必要な場合においては基本的に次の授業時においてフィードバックする予定である。
教科書
指定図書
参考書 『新地域産業論』伊藤正昭 学文社 2011
『多国籍企業と新地域産業論新興国市場』多国籍企業学会 文眞堂 2012
『多国籍企業のグローバル価値連鎖』瀬藤澄彦 中央経済社 2014
『グローバルプレッシャー下の日本の産業集積』伊東維年, 山本健兒, 柳井雅也(編著) 日本経済評論社 2014
『新興国市場の特質と新たなBOP戦略: 開発経営学を目指して』林 倬史 文眞堂 2016
『グローバル経営史-国境を越える産業ダイナミズム』橘川武郎, 黒澤隆文, 西村成弘(編) 名古屋大学出版会 2016
教員からのお知らせ 基本的に教科書は用いず、配布プリントを基に進める予定です。その他の参考書等については授業中に適宜、紹介します。また授業の進行上、上記計画については順序の入れ替えや変更等の可能性があります。
オフィスアワー 本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。
アクティブ・ラーニングの内容
その他