経済学部シラバス
2022年度(令和4年度)
Syllabus
金融史2/金融史B
履修年度 | 2022 |
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講義コード | 11C0117101 |
科目名 | 金融史2/金融史B |
開講期 | 2期 |
担当者氏名 | 小畑 二郎 |
履修年次 | 2年生 |
単位数 | 2 |
校舎 | 品川キャンパス |
授業形態 | 講義 |
授業の目的 | 1学期の金融史1の授業を前提として、2学期は、ケインズ以降の金融史について検討する。標準的な金融史に関する3つの段階のうち ②投資金融経済から ②資産経済への移行期の問題に焦点を当てる。最終的には、現代日本の金融政策に関する理論的・歴史的評価まで到達したい。 |
到達目標 | ケインズ経済学について、①問題、②理論、③政策、④帰結という順序で検討する。ケインズ理論に基づく金融・財政政策が戦後の世界経済および日本経済においてどのように採用されたか、またどのように変化していったか、現在どのような金融政策が必要になっているか、ということについて考えるための基礎づくりをする。 |
授業外学修内容・授業外学修時間数 | 指定した教科書と参考資料(共有ホールダーに掲載)と授業日までに配布する講義要綱を読み、予習と復習をする。上記に示した授業外の学習は、60時間以上を目安にする。 |
授業計画 | 【第1回】1学期の復習と第1次大戦に至る投資金融経済の発展の概観 【第2回】ケインズ革命: 不確実性下の経済学と金融政策 【第3回】ケインズの思想と経済学: 代表的著作に見る主題の展開 【第4回】ケインズ『貨幣改革論』(1923)の解説 【第5回】『貨幣論』(1930)①国内金融政策 【第6回】『貨幣論』(1930)②国際通貨政策 【第7回】『一般理論』(1936)①雇用の一般理論 【第8回】『一般理論』(1936)②金融政策 【第9回】『一般理論』(1936)③ケインズ政策とその帰結 【第10回】ケインズ経済学の普及とIS-LM理論 【第11回】ケインズ政策のパラダイム 【第12回】日本のケインズ政策:日本金融史④井上準之助の金融政策 【第13回】日本のケインズ政策:日本金融史④高橋是清の金融財政政策 【第14回】日本のケインズ政策:日本金融史④戦後改革と高度成長期の金融政策 【第15回】資産経済への移行とケインズ政策のパラダイム転換 |
成績評価の方法 | 期末レポートの評価(100%)による。レポートの課題については、提出締め切り日の2週間前までには連絡する。 |
フィードバックの内容 | |
教科書 | 『経済学の歴史』小畑二郎 慶応義塾大学出版会 2014 |
指定図書 | 『ケインズの思想』小畑二郎 慶応義塾大学出版会 2007 『ヒックスと時間』小畑二郎 慶応義塾大学出版会 2011 |
参考書 | |
教員からのお知らせ | 授業内容に関連する質問については、掲示板を通じて答えます。 |
オフィスアワー | 授業日(火)の13時~16時まで、非常勤室で質問に答えます。またオンラインi授業に関連する質問には、オンラインの掲示板を通じて随時対応します。 |
アクティブ・ラーニングの内容 | |
その他 |