経済学部シラバス
2023年度(令和5年度)

Syllabus

現代資本主義論1

履修年度 2023
講義コード 11C0116701
科目名 現代資本主義論1
開講期 1期
担当者氏名 深澤 竜人
履修年次 2年生
単位数 2
校舎 品川キャンパス
授業形態 講義
授業の目的  1年時に学習したマルクス経済学基礎を基に、資本主義という経済体制に関して、どのようにして成立したのか、どのように運動し発展してきたのか、そこでどのような問題性を併せ持っていたのか、これらをまず確認していく。その後、社会主義という資本主義とは別な体制が発生し、それとの対抗関係で資本主義はどのように展開してきたか、こうした諸相に関して日本を中心とし、諸外国との関係で理解していくことを目的とする。
到達目標  上記のように、我々の生きている資本主義という経済体制に関して、成立と展開・発展、問題、これらの理解、社会主義との対抗関係での展開、その後の日本・アメリカとの推移、そして現在はどのようになっているか、こうした諸相に関して日本を中心として、さらに諸外国との関係で理解していくことを目標とする。
授業外学修内容・授業外学修時間数  講義は板書で行っています。その復習を自身で興味ある様々な文献(特には下記の「参考書」)によって補っていくとよいです。

 この授業は60時間以上の授業外学修を必要とします。
授業計画 【第1回】ガイダンス 試験・出席・レポート等々に関して 本講義の全体内容

【第2回】資本主義の成立Ⅰ 封建制度の解体と資本主義の胎動

【第3回】資本主義の成立Ⅱ 産業革命・市民革命という事象 

【第4回】資本主義の成立Ⅲ 資本主義経済の運動と成長・発展 対外展開

【第5回】資本主義の展開Ⅰ 日本における資本主義への移行 欧米との対比・比較 半封建的資本主義経済とい

                  う歪曲構造

【第6回】資本主義の展開Ⅱ 植民地の拡大と帝国主義政策 列強の対立と帝国主義戦争

【第7回】資本主義の展開Ⅲ 戦争の一時的中断と世界大恐慌による第二次世界大戦

【第8回】資本主義の展開Ⅳ 社会主義の成立と戦後の東西冷戦構造

【第9回】資本主義の展開Ⅴ 戦後アメリカを中心とした対社会主義政策 IMF・GATT体制 

【第10回】現代の資本主義Ⅰ(1950~60年代) 日本の高度経済成長

【第11回】現代の資本主義Ⅱ(1960~70年代) 日米経済逆転の諸相 

【第12回】現代の資本主義Ⅲ(1970~80年代) この時期の資本主義の苦悩 スタグフレーション レーガノミク

                               ス 対日要求

【第13回】現代の資本主義Ⅳ(1980~90年代) 日本のバブル経済 

【第14回】現代の資本主義Ⅴ(1990~2000年代) バブルの崩壊とその後の長期不況

【第15回】現代の資本主義Ⅵ 現代資本主義の近年の状況を説く



 *講義内容は必要に応じて変更する場合もあります。
成績評価の方法  コロナの状況や実際の受講人数を見てから決めていたのですが、現時点では普段点(50%)、レポート・試験(50%)としておきます。
フィードバックの内容  毎回リアクションペーパーを書いてもらって、間違った理解や質問には次回返信していく形態をとっています。
教科書
指定図書 『現代社会経済学』北村洋基 桜井書店 2013
『マルクス経済学簡易入門』深澤竜人 丸善雄松堂 2020
参考書 『現代日本経済論』井村喜代子 有斐閣 2000年
『世界経済読本』宮崎勇ほか 東洋経済新報社 2002年
『ゼミナール国際経済入門』伊藤元重 日本経済新聞社 1996年
『世界経済論』大内力 東京大学出版会 1991年
『世界経済史入門』長岡新吉ほか ミネルヴァ書房 1992年
『大戦後資本主義の変質と展開』井村喜代子 有斐閣 2016年
教員からのお知らせ  通常は講義が一方通行にならないように、マイクを皆さんにお預けしまして、対話形式で行なっております。この点を了解しておいてください。
オフィスアワー  本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応していました。
アクティブ・ラーニングの内容
その他