経済学部シラバス
2023年度(令和5年度)
Syllabus
経済史3
履修年度 | 2023 |
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講義コード | 11C0110304 |
科目名 | 経済史3 |
開講期 | 2期 |
担当者氏名 | 平 伊佐雄 |
履修年次 | 2年生 |
単位数 | 2 |
校舎 | 品川キャンパス |
授業形態 | 講義 |
授業の目的 | かつて、中世は暗黒の時代と呼ばれた。しかし、中世から近世にかけてのヨーロッパは、中国やペルシアやアラブの文明を吸収、古代ギリシアやローマの文明も引き継ぎながら発展した。現在の私たちの経済活動の仕組みとその広がりは、その多くをヨーロッパ中世の時代に負っていると言っても過言ではない。本講義は、ヨーロッパの中世の時代に焦点を絞り、当時に生きた人々の経済活動を知りその現代的意義を考察することを目的とする。 |
到達目標 | ヨーロッパ中世の経済活動と現在の経済活動との関係性、連続性や断絶性、注目すべき出来事を説明できるようになる。 |
授業外学修内容・授業外学修時間数 | 各回の講義を受講するにあたり、各自、授業外学修として各回、4時間(全体で計60時間)以上、予習と講義後の復習をネット配信している教材、参考文献などを利用して行うこと。 |
授業計画 | 【第1回】ヨーロッパ中世の時代とは?―ヨーロッパ中世経済史研究の視角― 【第2回】ローマ帝国の経済状況 【第3回】中世ヨーロッパ初期における経済活動ー農業ー 【第4回】中世ヨーロッパにおける商業活動の始まり 【第5回】中世ヨーロッパの都市の誕生とその役割 【第6回】市場の開催地としての都市 【第7回】東方入植運動の始まりー経済圏の東方拡大- 【第8回】ハンザ商人の世界 【第9回】チュートン騎士修道会の東方進出 【第10回】チュートン騎士修道会のバルト海貿易 【第11回】中世都市の手工業―製造業の拠点― 【第12回】中世都市の手工業者―ビール産業の特異性― 【第13回】商業と金融業、利子・ウスラについて 【第14回】イタリア商人の商業 【第15回】イタリア商人による金融業・保険業 |
成績評価の方法 | 講義(期間)中に行う理解度確認課題(100%)をもって評価する。 |
フィードバックの内容 | 講義中に学生に課した課題、学生から出された質問などについて解題し、フィードバックを行う。 |
教科書 | |
指定図書 | 『図説中世ヨーロッパの暮らし』河原温、堀越宏一 河出書房新社 2015 『図説中世ヨーロッパの商人』菊池雄太 河出書房新社 2022 『中世の商業革命』ロバート・ロペス 法政大学出版局 2007 『ドイツ植民と東欧世界の形成』シャルル・イグネ 彩流社 1997 『ドイツ中世後期の世界』阿部謹也 未来社 1974 『イタリア都市社会史入門』斎藤他 昭和堂 2008 『中世後期イタリアの商業と都市』斎藤寛海 知泉書館 2002 |
参考書 | |
教員からのお知らせ | 履修生は、ネット経由でダウンロード可能(期間限定)にしてある教材(参考文献を含む)を利用し、予習した上で講義に望むこと。また、講義内容と成績評価方法は、学生の受講態度や理解度に応じて変更があり得ます。 |
オフィスアワー | 本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーやe-mailにて受付けます。 |
アクティブ・ラーニングの内容 | 資料を前もって学生に提示して行わせる反転授業や講義中に課す小問へのフィードバック、学生からの講義内容への質問に対する回答、意見共有も行っている。 |
その他 |