ゼミナール
Seminar

真田 治子

真田ゼミ

ゼミのテーマ: 広告の言葉

ゼミの様子をのぞいてみよう!(真田ゼミ)

例えばあなたが渋谷駅のハチ公前に立って、スクランブル交差点の方向を眺めたとします。どんな電光掲示板や看板を目にすると思いますか?実は意外なほど、欧文表記(アルファベット)の文字が多いのです。このような広告や看板に使われるキャッチコピーや商品名、企業名など、私たちの身近な部分にある言葉のことを「言語景観」と呼びます。私のゼミで研究テーマとしているのも、こうした言語景観に関わる言葉についてです。
言葉について調べると、実はいろいろなことが見えてきます。例えばコリアンタウンとも呼ばれる新大久保には韓国語の看板が多く、銀座には買い物ツアーにやって来る中国人向けに中国語がよく見られます。一方フランスの有名な観光ガイドに掲載された高尾山を紹介する鉄道会社のホームページにはフランス語というように、よく見られる言葉を探っていけば、その街が誰に向けて発信をしているのかが分かるのです。言葉や文字は身近なものですが、深く探っていくとそうした発見があり、企業など発信する側の意図も見えてきます。言葉から経済を考えるのも、面白いですよ。

真田ゼミのポイント!

■物事を複眼的に見られるようになることを、ゼミでの研究を通して目指していきます。例えば一つの商品に対して、作り手がどういう意図で作ったのか、そして消費者はどういう視点で評価しているのか。双方の考えを理解することで、物事の本質が見えてくると思います